確定測量とは?
みなさんは土地の確定測量と聞いてどのようなものだと思いますか?
測量というからには土地の面積を測るということイメージ出来ますが詳しくは分からないと思いますので解説したいと思います。
最近はWeb検索の方法も変わってきて生成AIによる概要が表示されるようになりましたね。検索すると以下のような生成AIによる概要が表示されました。
※Google検索による生成AIの概要
確定測量とは、土地の境界を確定させる測量や、その結果として作成される実測図のことです。確定測量図は「確定実測図」とも呼ばれます。
確定測量は、土地の売買や分筆、相続税の計算などを行う際に必要です。
【確定測量の目的】
- 隣地との境界トラブルを避ける
- 土地の正確な面積を把握し、適正な売却価格を決定する
- 分筆する際に、正確な境界を確定する
- 相続税の計算など、土地の評価額を求める
【確定測量の流れ】
- 土地家屋調査士に依頼する
- 書類整理と現況測量を実施する
- 仮杭の設置・境界の確認を行う
- 確定測量を実施し、登記を行う
【確定測量にかかる費用】
- 隣地所有者の数や土地の状況によって異なります
- 一般的な一戸建ての規模の土地で、隣地所有者が3~4件の場合は45万円前後
- 官民境界が確定していない場合には、道路の反対側の地権者の数も影響してきます
生成AIは試験運用中です。と注意書きがあるものの技術の進歩にはいつも驚かされます。
いろいろなホームページの情報を要約しているようでおおむね正しいように思いますが、土地を測量し、隣接地所有者と立会いをして土地境界を確定させることを確定測量といいます。隣接地には民有地だけでなく道路・水路などの公共用地もあり、その境界は役所などの管理者と境界確認する必要があります。全ての隣接地と境界が決まることで土地の面積が確定することになります。
ここで注意しなければならないのは、土地の境界には所有権界と筆界という2つの境界があり、確定測量で隣接地所有者と確認する境界は所有権界と筆界のどちらなのかということです。
- 所有権界 … 土地の所有権の範囲を画する私法上の境界であり、所有者間の合意により変更することができる
- 筆界 … 土地の範囲を区画する公法上の境界であり、所有者間の合意などにより変更することができない
一般的にイメージする境界は所有権界であり、譲渡・売買などは所有者の自由ですので隣接地所有者と合意すれば土地境界は変更できます。では公法上の境界である筆界とは何でしょうか。
日本には不動産登記という仕組みがあり、法務局には地図・公図などが備え付けられています。これらの不動産登記上の境界が筆界です。もちろん土地を分割するときには分筆登記するなどの手続きをすることで新たな筆界ができますが、手続きが必要な公法上の境界であるということになります。
所有権界と筆界の不一致による土地の境界トラブルが多くあります。隣地の方と所有権界で合意した境界であっても、所有権界と筆界の不一致であることにより、子や孫世代になってトラブルに発展することもあります。
確定測量については、不動産の表示に関する登記及び土地の筆界を明らかにする業務の専門家である土地家屋調査士にご相談ください。